私の住む佐賀県武雄市で昨日、武雄市長選・市議選の投開票がありました。市長選の結果は、新人の田崎以公夫氏を破り、現職の樋渡啓祐氏が3期目の当選です。


武雄市長に樋渡氏 市議24人も決まる - 佐賀新聞電子版

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2658258.article.html



今回初めて地元の市長選に投票しました。18歳で家を出て、一昨年帰ってきた時にはすでに樋渡市政だったのでね。それまでは住んでいた広島市の選挙に行ってました。


個人的に選挙期間中はストレスがマッハになるんですが(選挙カーうるさい、候補者のサイトしょぼい、批判しかしない人ウザい)、今回は選挙活動が始まっても割と平穏な日々を送ってました。なんだろうねこの地元の選挙のほっこり()感は…。

と不思議に思っていたら、市長がfacebookでこんなことを書いてました。




そう、田舎(少なくともうちの地元)は選挙カーと住民のふれあいが多いんですよね。外で遊んでいた近所の子どもたちが走りだして、近づいてくる選挙カーに

「こんにちはー!!がんばってくださーい!」

と叫ぶと、選挙カーのウグイス嬢も

「ありがとうございまーす!」

と返事します。先週自宅で仕事しながら耳にしました。


私が子どもの頃も、選挙カーが通ると友だちと手振りながら走って追いかけてましたね。小6くらいの、まぁまぁ大きくなるまでやってました。で、7割くらい反応してくれるんですけど、子どもは選挙権ないからかたまに無視する候補者の車もいて。腹立つから帰宅後晩ご飯の支度してる祖母に

「○○って人投票したらいかんばい。手振ったとけ無視さらしたもん」(○○って人投票したらだめだよ。手振ったのに無視したもん)

ってよく告げ口してました。子どもってバカにできないでしょ。(笑)

だからそんなことを思い出しながら、15年前と雰囲気は変わってないなぁとうれしくなりました。広島市のど真ん中じゃ絶対なかった光景だから。



しかし、ここで「やっぱり田舎は人が暖かくていいな」で終わるのはちょっと違う。



これまた先週、母方の実家に住む80近くの祖母と話した時のこと。毎日畑作業をしている祖母が今日は畑に出なかったと言うので、具合でも悪いのかと尋ねました。すると意外な返事が。


「選挙中は出たくないもん。ずっと家の中にいた」

「え?なんで??」

「選挙カーが通ったら手を振らなきゃいけない。それに選挙カーから降りて来られるのは嫌だ」

 「えぇ?じゃぁ手振らなきゃいいのに」

「そういうわけにはいかない」


徹頭徹尾意味不明です。私の感覚だと「忙しかならスルーすればよかやん」で終わりですよ。でも祖母はそうはいかないらしい。面倒くさくても、うるさいなぁとうんざりしてても、にこやかに手を振り返さなきゃいけないようです。

もしこれがつながりを大事にする田舎の高齢者の普通の感覚だとするなら、市長や私のほっこりエピソードは建前の“キレイゴト”となりますね。


この思考は祖母だけなのか、アンケートを取ったわけでもないので真実はわかりません。私は目にした「ふれあい選挙」に心癒された人間なのでこれ以上の詮索もしません。しかしそういう一面もあるのかなぁと、投票後散りゆく桜を眺めながらぼんやりと思ったのでした。

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これは去年、武雄某所で撮影した桜。